大分市中島錦町線
大分市長浜町~錦町
2019年
大分市中島錦町線
大分市長浜町~錦町
2019年
大分市中心部に近い長浜町、錦町で工事が進められている市道「中島錦町線」にイルミーナをご採用いただきました。 主要幹線の国道10号と同197号が市中心部の東側で南北に直結されることになり、市中心部の車の流れがスムーズになり、付近の渋滞緩和が期待されています。
この中島錦町線は、大友宗麟の屋敷跡の遺跡にかかる道路で、16世紀後半の大分の中心地であり、メインストリートであった場所です。当時は今より海岸線がもっと南にあり、中島錦町線の北端あたりに船が着いており、中島錦町線の工事前に行われている発掘作業では外国との貿易でやりとりされた外国製の陶器などが多く出土しています。 近世になり、海側の埋め立てが行われ、町の中心は現在の府内城跡周辺に移動していくわけですが、大分市のまちの中心が、古代、中世、近世と上野丘、大分川、海岸線との関係で移り変わっていったそうです。 大分市は戦災復興の結果、残念ながら近世以前の町の履歴について多くは失われてしまいましたが、中島錦町線周辺はそれでも中世時代の歴史を感じられる場所が残っており、今後の大分市の景観づくりを考える上で大切な場所です。