鉄製品を錆から守るための工業技術である溶融亜鉛メッキは、優れた耐食性・経済性を兼ね備えたものとして、大型構造物や道路関係資材など多方面にわたって活用されています。
長期にわたり使用された、光沢のない落ち着いたグレー色を実現する技術として、リン酸亜鉛処理が注目されています。
帝金では1990年の後半、大阪・毛馬桜之宮公園にリン酸亜鉛処理を施した手摺を納入したのに端を発し、東京スカイツリー周辺道路をはじめ、数多くのリン酸亜鉛処理のプロジェクトに参加する中で、経験とノウハウを蓄積し現在に至っています。
リン酸亜鉛処理による変化に富んだ結晶模様は、偶然の産物であり、その極致であり、抑制されたテクスチャーや光沢は環境を和ませ自然とも融和しています。
押上駅前広場(東京都墨田区)
横断防止柵と手摺のほか、シェルターやサイト、照明ボラード、照明ポールなども同じテクスチャにし、より統一感を出しています。
東京駅丸の内中央広場(東京都千代田区)
芝生広場の景観を損なわないようロープ柵の支柱にリン酸亜鉛処理を施しています。
六角鋼にリン酸処理を施しました。支柱はイベント等も考慮して脱着式となっており、塗装ではないので剥げることもなくご好評いただいています。
ロープも硬くならず、伸縮も少ない材質を採用しました。
東京スカイツリー(東京都墨田区)
区画街路では、横断防止柵と照明ボラードの一体的なテクスチャとなっています。
敦賀駅(福井県敦賀市)
ボラード、シェルターなどリン酸亜鉛処理仕上げで統一され、高いデザイン性を感じさせる駅前広場となっています。
山梨県庁舎
フェンスにリン酸亜鉛処理が採用されています。
東長寺
手すりにリン酸亜鉛処理が採用されています。